コントロール不良喘息:中用量-高用量のICS/LABAを新しく処方された日本人患者の後方視的検討から
- Haranaga Shusaku
- 2021年10月8日
- 読了時間: 1分
Inoue H. et al, NPJ Prim Care Respir Med. 2021 Mar 2;31(1):12. doi: 10.1038/s41533-021-00222-2.
ICS/LABAを処方されている、日本人患者のリアルライフの喘息コントロールを検証

対象:2009年4月-2015年3月までの間に新しく中用量-高用量のICS/LABAを処方された12歳以上の喘息患者
方法:日本医療データセンターのレセプトデータを用いた後方視的
主要評価項目:ICS/LABA導入後1年でのコントロール不良喘息患者
副次評価項目:コントロール不良および医療資源利用の予測因子
コントロール不良喘息の定義
1年間での1回以上の増悪のエピソード
治療のステップアップ
閾値(1日2回以上)を超えるSABAの使用
アドレナリン製剤の使用
結果:
コントロール不良患者の頻度
中用量ICS/LABA群( 24,937名)の22.9%
高用量群ICS/LABA群 (8,661)の20.7%

治療のステップアップと増悪がコントロール不良の最も多い指標であった。
コントロール不良喘息の予測因子
全身投与のステロイド使用
過去1年の増悪歴
併存症
女性

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